久しぶりの入院(入院2日目以降~退院)

2日目以降~退院までは大きく変わりなく経過したので、ざーっと記録してきます。

栄養剤は、朝・昼・夕 ラコール2パック 計1200kcal。

食事は、ハーフ食という名のメニューで先生曰く、全量摂取で1100kcalだったかな?とのこと。f:id:youharuo:20220927161858j:image

栄養剤の注入については、以前、自宅でできるようにこの病棟で入院して練習した経緯があり(下書き記事が見つかったのでまたアップします)、最初に看護師さんに手技を確認されOKをもらってからは、時間になったら物品を用意してもらって自分で注入するスタイルでした。おかげで(?)、本当はいけませんがこっそりとトイレに栄養剤を流して摂取カロリーを減らす、なんてことをしていました。

食事はほぼ食べられず。食べると吐き気がするのと、やっぱり食べることに抵抗があるので食べられず。大体1~2割程度の摂取量でした。担当医の先生には5割を目指そう!と言われていましたが、主治医の先生は食事をとることの難しさを感じ取ってくれていたようで、今回の入院では食事についてはこだわらないことにしよう、と言ってくれました。食べると吐き気が強くなる、食べると吐きたくなる(吐き出さないといけないと思ってしまう)、大きくはこの2つの理由から食事を摂りたくないと思ってしまうのですが、ある意味これは食べない理由づくり、という面もある気がしていました。ただ、今回の入院時は身体が食べ物を受け付けない状態にまでなっていたのも事実で、そこから脱するため・ある程度体力をつけるために経鼻経管栄養を再導入したわけです。

少し話は脱線しますが、私の場合、①食欲が減退する→②あまり食べられなくなる→③もっと食欲がなくなる→④食べられなくなる→⑤拒食→⑥食べ物を受け付けなくなる→⑦食べる体力がなくなる→⑧自力では回復できなくなる、という流れで食事というか栄養摂取ができなくなります。⑦⑧に至るまでに回復に向かえば入院や経鼻経管栄養は避けることができます。今までに、この流れを断ち切るために、また、この流れに入らないように食事摂取トレーニングなるものをしたこともあります(失敗・成功どちらもありました)。この流れに入ってしまうと、抜け出すのに時間がかかったり、また、自力で抜け出すのは難しかったりします。なので、この流れに入らないようにすることが大切なのですが、ちょっとしたストレスや外的要因で食欲って減退してしまうんですよね…。

入院に話を戻します。

薬について。1日目に眠剤以外は一旦やめた、と記載しましたが、結局、胃の痛みと便秘があり、タケキャブ10㎎と酸化マグネシウムは再開しました。吐き気止めは頓服で数回もらうことはありましたが、常用するほどではありませんでした。

体重へのこだわりについて。入院中に顕在化した、というか、やっぱりすごく気にしていたんだ、と再認識した感じです。(私の場合は体系と体重はあまり結びついていなくて、数字が少ないのが嬉しい、数字が増えるのは嫌だという感じです。なので、体重が増える=太るということとは少し違う感覚です。)入院中は主治医の先生が測定日を水曜日と日曜日の2回に設定しており、その日以外は測らないと先生と約束をしました。デイルームでいつでも測れるし、誰かが測っているのを見ると自分も測りたくなるけれど、そこはぐっと我慢。毎日先生が来てくれるたびに、体重が気になること、測りたくて堪らないこと、増えていたら…と不安なことを相談していました。担当医の先生からは、そんなにきになる?でも、気になるのに測るのを我慢できているのはすごいことだよ。と褒めてもらえました。主治医の先生からは、我慢できててえらいやん。とこちらも褒めてもらえました。私の摂食障害は所謂摂食障害とは少し違っていて、体重が減食したことによって摂食障害様の症状を呈している。これはそういう研究があり、体重が戻れば摂食障害も治るという研究結果がある。〇〇さん(私のこと)が感じている通り、所謂摂食障害とは少し違っているんじゃなかい、というのはそういうことで、〇〇さんの場合はこういうことだと考えられるけど、ただ、体重へのこだわりが出てきている。体重については、心理療法を併せて治療していこう(現在同じ病院でカウンセリングを受けています)、という話になりました。

退院まで大きな変更はなく、経過しました。

経鼻経管栄養だとラコールの処方ができないということで、退院2日前に急遽エレンタールに変更になりました。1日4袋1200kcal(カロリーはラコールと一緒です)。エレンタールは1回300mLなのですが、1時間で落とせるようになりました!うれしい誤算です。一日4回なのでラコールより1回注入回数は多くなるのですが、1回の時間は半分以下なので2時間以上短縮されます。タイムスケジュールを組んでみましたが、何とか回っていきそうでした。

今回の入院で、今後の治療については大きな進展はありませんでしたが、現在の病態を知ることができたこと、病識が芽生えたこと、チューブを受容できたことは大きな進歩かなと思います。今までは、自分は病気ではないと思っていましたし、チューブなんて抜いてやると思いながら過ごしていました。今は、チューブを使いながら生きていくということを受容できている気がしています。チューブを入れてまで生きなきゃいけないのか、なんて思っている方もいると思いますが、私も同様のことを思う時もあります。いつか普通に食事ができるようになりたい、という気持ちと、当分はチューブでいいやとチューブに依存してしまっている気持ちと現在は3:7くらいです。体重が増えてもいいんだ、吐かなくてもいいんだ、と思える日が来ることを信じて、生きていこうと思います。