脱水で入院の退院後〜転院(経鼻経管栄養導入まで)

脱水で入院、の退院後の経過です。

便宜上、今まで入院したり通ったりしていた病院をA病院、この記事で新しく通い始めた病院をB病院としています。(現在主に通院したり入院したりしているのはB病院です。精神科はまた違う病院です。)

 

祖父死去の為急遽退院になり、退院の次の日には一泊二日で葬儀に参列。2日でメイバランス1本とスポーツドリンク500mLのみ。新幹線での移動、宿泊、葬儀の参列、何より祖父の死で心身共にダメージが大きかったです。帰宅後は倒れ込むように眠りました。

葬儀から帰宅後の翌日、A病院の内科の通院でした。血液検査に尿検査。血液検査はそこまで数値は悪くないけど、尿検査ではケトン体が再び出ているとのこと。点滴の事をカルテに書いておくから、食事が取れなかったら受診するようにとの指示がありました。この日は入院中と同じハルトマンとビタメジンの点滴をしてもらいました。

翌日、忌引き明けで出勤。周りの職員の皆さんにお礼とお詫びをしながら、何とか仕事(介護系で身体使う)をしました。食事が出来ていないのでふらふら。休んでる間に事務仕事が溜まっていたので残業して帰宅。玄関で靴を脱ぐのに座ったら動けなくなりました。その後の記憶は残ってません。気づいたら翌朝で下着姿で布団に横たわっていました。復帰したものの発熱と倦怠感の為その後2日間休むことに。(2日間、何とか通院して点滴をしてもらいました。)体調も少し落ち着き、これ以上休む訳にはいかなかったので再び出勤。早めに出勤して事務仕事を片付けましたが、現場に入るために立ち上がるがふわふわして全身に力が入らない感じがありました。休憩中、主任に呼ばれて体調を聞かれました。体調はそれほど良くないが、出勤したからにはパフォーマンスを落とさず退勤時間まで働く旨伝えました。主任は身体を大切にしてほしいけどそこまで言うなら…とその場では早退は一旦保留になりました。が、休憩していたら総主任から呼ばれて、早退するように言われました。この時はとても悔しかったし怒りすら覚えました。自分で働けると判断して出勤してるし仕事中はやる事はやってたのに、という思いで泣きながら帰りました。(自車通勤です。)この日が最後の出勤日になるとは思っていませんでした。

週明けにA病院に通院し、状態が変わらず食事や水分がとれない事を伝えると入院の方向で話が進みましたが、ベッドが満床の為入院出来ず。ひとまず血液検査と点滴(ハルトマン・ビタメジン)。明日も点滴に来る様にとの事でした。

翌日の診察で、今までの検査の結果では食欲がなくなる病気を示すような異常は無い、年齢的にこれだけ食べられないのはおかしい、この病院でできる検査はやり尽くした、ということで紹介状をもらい違う病院(B病院)を受診する事になりました。

数日後、紹介先のB病院へ。予約から大きくずれ込み2時間ほど待ってやっと診察。今までの経過や今の状態、仕事や私生活の事を聞かれました。先生からは、食べないというのはある意味自殺行為だよ、医療に何を求めてる?食べられないならどうやって栄養をとる?と言われました。病院に行けば治ると思っていた私は、医療に何を求めているか聞かれても何と答えていいかわかりませんでした。何も答えられずにいると、栄養を摂る方法として、中心静脈栄養にするわけにはいかないし、胃ろうってわけにもいかないから、鼻から胃までチューブを入れて栄養を入れることが提案できるかなぁ、と先生。ここで、鼻から胃までチューブを入れる事を選択しない=自殺を選ぶという事になる、とやんわり言われていることに気づいた私。つまり、選択肢は一つしかなくて、死にたくなかったら先生の言う通り鼻から胃までチューブを入れて栄養剤を流し込むしかないのだと理解しました。食欲が回復するまで点滴で様子を見ることはできないか、と聞いてみたものの、そんな猶予はないし点滴ってポカリみたいなものだからね、と先生。

ということで、自分で食事をするということができなかったので、成り行き上(?)というか、この病院を受診してこの先生に診てもらった時点で経鼻経管栄養を導入することが決定したわけです。

ただ、決心するまでにそれなりに葛藤はありました。鼻からチューブを入れてまで生きなければいけないのか、そこまでしなければいけない状況なのか。鼻からチューブを入れることに抵抗がある(痛い・苦しいんじゃない?)。とにかく、入院したくない、これ以上職場に迷惑をかけるわけにはいかない。でも、毎日にように点滴に通うのもしんどいし、点滴の限界も感じている。まだ死にたくない。

チューブを入れることに対して抵抗があること、でも、それ以上にしんどかったりまだ死にたくないことを先生に伝えました。だから、チューブを入れてみようと思う、ということも伝えました。先生は、「死にたくない」ということに関しては良かった、と本当に安心してくれて、チューブを入れることに関してはサポートしていくので頑張っていきましょうか、と応援する姿勢を示してくれました。入院したくない、と伝えていたので、外来でチューブを入れてみるかと提案されましたが、私が???となっているのを読み取った先生がやめておこうと提案を自ら却下し、入院が決定しました。

もし飲めたらチューブを入れなくてもよくなるし試してみよう、ということでイノラス(経腸栄養剤)を処方してもらい、この日の診察は終了。入院手続きをして帰宅しました。入院は2週間後の予定で、それまでに外来を入れるかどうか、という話が出ましたが、きっと状況は変わらないことが予想されるため必要ないと思うと話し、次に先生に会うのは入院後ということになりました。

数日後、A病院に通院。もともと予約が入っていました。先生に結果を報告(系列病院なのでカルテは共有されており、先生は見ることができます)。経鼻経管栄養をすることを伝えると「攻めた治療するなあ」と先生。「でも、点滴もいつまでも続けられないからなあ」とも。「イノラス飲んでみてどうだった?」と聞かれたので、まずくて飲めなかったことを伝えると、「違うの処方しようか?」と。でも、きっとそういう問題ではない気がするので丁重にお断りしました。入院日が未定なので、ひとまず一日おきに受診するように指示され(しんどかったら毎日)、入院日が決まってからはその日までの予約を入れてくれて点滴を受けました。

入院するまでの2週間は身体的にはとてもしんどくて、精神的は「これから鼻からチューブをいれるのか」という不安でいっぱいで長い長い2週間でした。

 

経鼻経管栄養導入時の入院の記録は結構残している(しんどかった、しか書いてませんが…)ので、またアップしたいと思います。