精神科入院(2023年2~3月)その2

今回は、前回に続いて精神科での入院中の経過を書きます。

しんどかった…というのが正直なところで、精神科に対するただの愚痴、みたいになる可能性もありますが、私の感じたことを記したいと思います。

 

2月中旬、精神科に入院しました。ここに入院するのは2回目なので、何となく流れはわかっていました。

入院当日、外来の精神科受付で診療情報提供書を渡した後、まずはコロナのPCR検査を実施。次に血液検査・胸部X線・心電図の検査を受けました。これがなかなか時間がかかり、朝9時に受付をして終わったのが11時過ぎでした。それが終わって、入院形態の説明や同意書の記入を済ませるとついに病棟に案内されました。入院する病院の精神科は閉鎖病棟しかなく、病棟に案内=外界との関りを絶たれるということなので、緊張と嫌な気持ちが渦巻いていました。この時点で逃げ出したい気持ちがあふれていました。前回の入院でこのことがストレスになっていたためとても辛かったのですが、過食嘔吐から抜け出すために頑張る決意をしていたので何とか無事に?入院しました。

入院後の生活は、

朝6時起床

8時朝食

9時バイタルチェック

午前中に入浴(月・火・木・金の週4日のみ)

12時昼食

18時夕食

20時~21時スマホタイム

22時就寝

というスケジュールでした。毎日起床後に体重測定、毎食後2時間経管栄養のためベッド上安静。ベッド上安静は嘔吐予防のためでしたが、実際は経管栄養中はトイレ以外ベッド上から移動することはできませんでした。拘束具はつけられていませんでしたがある意味拘束だったと感じています。

毎朝の体重測定はとても苦痛でした。看護師から「体重増えましたね」「昨日より増えてますよ」等の言葉をかけられて、太った太ったと言われているようで、毎朝死にたくなったのを覚えています。精神科の看護師として、不勉強なのでは?と思ってしまうような言葉がけが多々ありました。中には、黙って測定して記録するだけ、毎日測定するのはしんどいよね、と言ってくれる方もいましたが、ほとんどの方が前述のような心をかき乱すようなことを言ってきました。摂食障害の患者にとって、体重の増減がどれだけ重要なのかをわかっていないな、と思われることが多々ありました。先生に、看護師にこんなこと言われてしんどい、毎日死にたい気持ちになる、と嘆くと、すぐに対応してくれて、体重測定は週2回になりました。

精神科は配置基準が他科よりも少なくて良いので、看護師の人数が少ないです。また、先生も毎日診察してくれるわけではありません。先生によっては話したい、と伝えないと先生が来てくれない、なんてこともあるようです。今回の入院では、研修医A先生、主治医B先生、指導医C先生(個人クリニックで診てもらっている先生)の3人の先生方で見てくださっていました。研修医のA先生は毎日、B先生・C先生はそれぞれ週2回程度診察に来てくださいました。(あくまでも私の入院していた病院の場合です。しかし、別の病院ですが心療内科に入院した際は毎日病室まで来て診察してくださいました。このあたりの違いは、「心療内科と精神科の違いって?その3」で書く予定です。)

入院5日目に下水管が破裂(この病院の精神科病棟はとても古いのです)。2か所あるうちのトイレ兼洗面台と洗濯室が使えない状態に。ちょうど洗濯をしようとしたときにそのことを知らされました。家族に負担をかけたくないので洗濯くらいは自分ですることにしていたので、洗濯ができない=家族に負担をかけることになる、という思いが強くなり、入院生活がしんどくなってきていたので退院することを看護師に伝えると、すぐにC先生が飛んできました。

家族に負担をかけたくない、働いているし、病気で入院していて普通に働けない・良い子供ではないのに、さらに負担をかけるなんて耐えられない。洗濯ができないなら退院すると伝えました。C先生からは、私が思っていることもわからなくはないけど、入院している家族を支えることは誰でも普通にやること。立場が違ってたら、〇〇(私の名前)さんもやるよね?全く負担がないとは言わないけど、だからってそれで家族のこと嫌いになったりはしないんじゃない?入院自体がしんどくなってきていて、洗濯ができないことを理由にして退院したいだけではないか?今退院しても元に戻る(過食嘔吐の依存から抜けられない)だけ、むしろ悪化すると思うし、入院時よりも肝臓の数値が悪くなっていて退院させることはできない。今回は心を鬼にして退院を阻止する。どうしても退院すると言い張るなら保護入院に切り替えることもある、と言われました。その後も私がいろいろといいましたが、先生は「うんうん」と話は聞いてくれるものの、私の考え方が歪んでいること、それは成育歴(愛着障害の診断も受けています)や病気(摂食障害抑うつ状態)がそういう考え方にさせていること、そういう面も治療していかなければならない、ということを言われて、退院は認めてもらえませんでした。しかし、話したことで、予定していた先生と母との面談を早めてもらえるようになりました。

長くなったので今日はこの辺で。